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オーストラリア失業率4.1%に上昇も、労働市場は依然「タイト」

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新規就業者数は予測上回る

 オーストラリア統計局(ABS)が18日発表した雇用統計によると、6月の失業率(季節調整済み)は4.1%と前月の4.0%から小幅に上昇した。4%台は4月以来3カ月連続。市場予測の4.1%と一致した。

 新規就業者数は前月比で5万200人と市場予測の2万人を大幅に上回った。新規失業者数は9万7,000人だった。

 就業者数が伸びているにもかかわらず失業率が上昇したのは、仕事を探す人が増えたためだ。求職者の目安となる労働参加率は66.9%と0.1ポイント上昇し、23年11月の史上最高記録である67.0%に迫った。

 ABSの雇用統計部門のトップを務めるビヨン・ジャービス氏は声明で「人口に占める就業者数の割合と労働参加率はいずれも23年の記録に近づいている。これに加えて、求人件数も高水準を維持している。4月以降、失業率が4%を上回っているにもかかわらず、労働市場が比較的タイトな(引き締まった)状態にあることを示している」と述べた。

 インフレ低下の遅れが意識され、労働市場も引き締まっていることから、豪準備銀(RBA)が最初の利下げを来年中頃に先送りするとの見方が強まっている。次回8月の会合では、もう一段の利上げに踏み切る可能性さえ取り沙汰されている。主要国の中銀が利下げに傾斜する中で、オーストラリアの金融政策が異なる方向を向く格好となっている。

 経済コンサルタント会社、オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのショーン・ラングケーク氏はロイター通信に「雇用の伸びのペースは、需要が力強く、コスト上昇圧力が持続していることを示している。RBAは現在のスタンスを維持し、金利を据え置き続けるだろう」と述べた。

 ABSは7月31日に4-6月期の消費者物価指数(CPI)を発表する。金融政策を占う上では当面、最も重要な指標となる。

■ソース

Unemployment and participation rates rise in June(ABS)

Australia June jobs jump beyond forecasts, unemployment still up(Reuters)





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