斬られた男性警官は防弾ベストに守られ無傷
オーストラリア東部シドニーの郊外で27日夜、男が警官を刃物で襲う事件があった。警官は現場で男を射殺した。
ニューサウスウェールズ州警察の発表によると、事件が起きたのは、シドニー中心部から南西へ直線距離で約35キロ離れたミドルトン・グランジ。同日午後11時ごろ、ナイフを持った男がいるとの通報があった。
警官隊が駆けつけたところ、容疑者の男(34)が男性警官(33)の身体をナイフで斬りつけたという。警官は男に向けてテーザー銃(相手に電気ショックを与える致死性の低い銃)を発射したが、効き目がなかったため、拳銃を発射したとしている。
男は心肺蘇生措置が行われたが、死亡が確認された。警官は防弾ベストを着用していたため無傷だった。
州警察が事件当時の詳しい状況を調べるとともに、独立した調査班も射殺の妥当性について審査するとしている。
オーストラリアでは、現場で武器を持って警官に立ち向かう容疑者に対しては、急所を外すなどの配慮なしに、容赦なく射殺するケースが多い。なお、死刑制度は廃止している。
■ソース
Critical incident declared after man shot by police – Middleton Grange(NSW Police Force)