親会社の株式は取引停止
主に地方路線を飛ぶオーストラリアの航空会社「レックス・エアラインズ」が、経営危機に瀕しているとの観測が浮上している。親会社「リージョナル・エクスプレス・ホールディングス」の株式は、オーストラリア証券取引所(ASX)で29日朝から取引停止となった。公共放送ABC(電子版)などの複数の現地メディアによると、30日午後の時点で、レックスのウェブサイトから一部路線の予約もできなくなっている。
予約停止は、ボーイング737型機を使用しているシドニー−ブリスベン間などの大都市路線で起きているもようだ。ただ、小型機が飛ぶ地方都市間の路線については、引き続き予約が可能との情報もある。現時点では同社から公式発表はないという。
オーストラリアではこれまで、最大手カンタス航空以外を除く2番手以下のより小規模な航空会社の経営が、ことごとくうまくいかなかった歴史がある。レックスが飛べなくなれば、約半年以内に2つの航空会社が相次いで経営破たんするという異例の事態になる。
今年4月には、格安航空会社(LCA)「ボンザ」が第1便の就航からわずか1年あまりで運航を停止し、経営破たんしたばかり。買い手は見つからず、7月2日に開かれた債権者集会で精算が決まっている。
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