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アウトバックは移動手段を失う! 予約停止の豪航空会社、行く手に暗雲

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「ノーコメント」と広報担当者

地方路線を飛ぶレックスの小型機「サーブ340B」(Photo: Wikipedia)

 公共放送ABC(電子版)によると、オーストラリアの航空会社「レックス・エアラインズ」の広報担当者は30日、「重大な発表を控えている。現時点でこれ以上のコメントは適切ではない」と語った。レックスは、経営危機の観測から親会社の株式が取引停止となり、一部路線の予約も不可能になっている。

 レックスが大都市間路線の運航を停止したのかどうかについても、広報担当者は「より詳しいことは追って明らかにする。現時点ではそれ以上のコメントはできない」と述べるにとどめた。

 ABCによると、運輸労働者組合のマイケル・ケイン委員長は「航空業界が崩壊し、危機にあることの兆候だ」と述べた。レックスが破たんした場合、約2,000人の雇用が失われる恐れがあるという。

 また、アンソニー・アルバニージー首相は「ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州、南オーストラリア州など全国の地域社会では、(移動手段を)レックスに頼っているところがたくさんある。非常に重要だ」と語り、遠隔地の航空インフラを維持するには同社の存続が不可欠だとの考えを示した。

 レックスは現時点で国内第3位の航空会社で、地方に幅広い路線網を持つ。広大な国土に小さな地方都市が散らばるオーストラリアでは、就航している航空会社はレックスだけという小さな空港も多い。運航停止した場合、移動手段を失う遠隔地の住民や経済への影響は大きい。

 こうした公共性を踏まえ、公的支援の必要性も指摘されている。シドニー工科大のデービッド・バーマン講師(観光学)はABCに「レックスが危機から脱出できるように、政府が(低利)融資など支援の手を差し伸べることを期待している」と話した。

■ソース

Rex Airlines’ future uncertain in wake of ASX trading halt(ABC News)





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