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テロ警戒レベル「起こり得る」に2年ぶり引き上げ オーストラリア政府

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1年以内の発生確率50%以上

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相

 オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は5日、テロ警戒レベルを5段階中2番目の「可能性がある」から、3番目の「起こり得る」に1段階引き上げたと発表した。

 オーストラリア政府は約8年間、自称「イスラム国」(IS)に感化された国内のいわゆる「一匹狼」によるテロや未遂事件が散発したことを受けて、警戒レベルを「起こり得る」で維持していた。しかし、脅威が低下したとの認識から2022年に「可能性がある」に引き下げていた。

 しかし、パレスチナ情勢の緊迫化などを背景に、テロ脅威が再燃しているとオーストラリア保安諜報機構(ASIO=エイジオ)が助言したことを受けて、危機対応を強化する。

 アルバニージー首相はキャンベラで行った会見で、引き上げの根拠について「より多くのオーストラリア国民が幅広い過激主義に感化されているとの(ASIOからの)アドバイスを受けている。これを警戒することは我々(政府)の責務だ」と述べた。

 その上で、首相は「私たちに民主主義の本質と目的は、相手を尊重しながら自分の考えを述べ、意見の相違について議論し、対立を平和裏に解決することにある」と語り、国民の結束を守り続けるべきだとの考えを示した。

 また、ASIOのマイク・バージェス長官は「中東、特にレバノン南部での紛争拡大はさらなる緊張を生み出し、対立を加速させる可能性がある」と警告した。同長官によると、警戒レベル3の「起こり得る」の下では、今後1年間に国内でテロ攻撃が行われるか計画される可能性は50%以上に高まっているという。

■ソース

Press conference – Parliament House, Canberra(Prime Minister of Australia)





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