「日豪関係の強化に貢献」と称える
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は14日、次期自民党総裁選に出馬しない意思を表明し、首相を退任する意向を示した岸田文雄氏に敬意を表するコメントを発表した。
アルバニージー氏はX(旧ツイッター)の自身のアカウントへの投稿で「私の友人である岸田文雄首相に敬意を表する。彼(岸田首相)はいつも日本とオーストラリアにとって不可欠な2国間関係を重要視してきた。彼のリーダーシップは日豪関係の強化に貢献してきた。彼の今後の健勝を祈念する」と述べた。
岸田氏は1957年生まれの67歳、アルバニージー氏は63年生まれの63歳。首相就任は岸田氏が2021年11月、アルバニージー氏が22年5月と年齢、首相在任歴ともに岸田氏が先輩だ。所属政党も岸田氏が保守政党の自民党、アルバニージー氏がリベラル政党の労働党と政治スタンスに違いはあるが、主に安全保障や経済分野で緊密な関係を築いてきた。
アルバニージー氏は22年5月、首相就任の直後に空軍機に飛び乗り、東京で開かれた日米豪印(クアッド)の首脳会議に出席。岸田氏と初の首脳会談に臨んだ。22年9月には、故・安倍晋三元首相の国葬にオーストラリアの首相経験者3人とともに参列し、岸田氏と会談した。
岸田氏も22年10月にオーストラリアのパースを訪れ、有事の際の日本の自衛隊とオーストラリア国防軍による共同作戦に道を開く新しい「安全保障協力に関する日豪共同宣言」にアルバニージー氏ともに署名するなど、対話を深めてきた。
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