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政府補助金のおかげです 電気料金下落でオーストラリアのインフレ減速

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月次CPI上昇率、7月は前年同月比3.5%

 オーストラリア統計局(ABS)が28日発表した月次消費者物価指数(CPI)指標によると、7月のCPIは前年同月比で3.5%上昇した。上昇率は5月に4.0%と6カ月ぶりに4%台をマークしていたが、6月(3.8%)に続き2カ月連続で減速した。市場予測の3.4%(ロイター通信)は上回った。

 オーストラリアでは、コロナ禍後の経済再開や世界的な供給制約、ロシアによるウクライナ侵攻などを背景に、約30年ぶりの激しいインフレに見舞われてきたが、月次CPI上昇率は2022年12月の8.4%をピークに下落基調が続いていた。ただ、今年に入り3.4%〜4.0%で横ばいが続き、インフレの高止まり感が意識されていた。

 価格変動の激しい品目(果物・野菜、自動車燃料、休暇旅行費)を除いたCPIは3.7%上昇した。6月の4.0%から鈍化し、2022年2月以降で最も低い水準まで鈍化してきた。

電気料金のCPIの推移(出典:オーストラリア統計局)

 インフレ減速の主な要因は、電気料金の下落と見られる。7月から、連邦政府が1世帯当たり300豪ドル(約2万9,500円=四半期毎に75豪ドルを4回)、クイーンズランド州政府が同1,000豪ドル(約9万8,200円=1回限り)を支給するなど、連邦・州政府が手厚いエネルギー料金補助を開始した。

 このため、6月に前年同期比で7.5%上昇していた電気料金のCPIは7月、5.1%の下落に転じた。ABSによると、政府の補助金がなかった場合、電気料金は16.5%上昇していたという。

■ソース

Monthly CPI indicator rose 3.5% in the year to July 2024(ABS)

Australia consumer price inflation slows to 4-month low in July(Reuters)

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