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豪労働党の重鎮ショーテン氏、政界引退へ 「絶頂もどん底も経験した」

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キャンベラ大副総長に転身 年俸1.7億円!?

政界引退を表明したビル・ショーテン全国障がい者保険制度相(Photo: Wikipedia)

 オーストラリア連邦与党労働党(中道左派)の有力派閥「労働党右派」の重鎮で、野党時代の2013年から6年間、党首を務めたビル・ショーテン全国障がい者保険制度相が来年2月、連邦下院議員を辞職し、政界を引退する。アンソニー・アルバニージー首相とともに開いた会見で5日、表明した。

 ショーテン氏は「オーストラリア国民に仕える特別な立場にいれたことは幸運だった」と述べた上で、「政治的な絶頂期もどん底も経験した」と17年間の議員生活を振り返った。ショーテン氏は野党党首時代の19年、政権奪回が確実視された連邦選挙でまさかの敗北を喫し、首相の座を逃している。

 引退の理由については「多くの50代の人たちと同じく、私も次の人生を考え始めた。議員を続けるか、比較的若いうちに新しいキャリアへの階段を上るか、私には選択肢があった」と述べた。引退後は、キャンベラ大学の事実上のトップである副総長(バイス・チャンセラー)に転じる。

 なお、メディア大手ニューズによると、現職のキャンベラ大学副総長の年俸(23年)は180万豪ドル(約1億7,360万円)。アルバニージー首相の年俸60万7,500豪ドルの約3倍の水準となっている。うがった見方をすれば、現状では首相就任の見通しは薄いと考え、早めに「名より実を取る」ことを選んだのかもしれない。

■ソース

Press conference – Canberra(Prime Minister of Australia)

Former Labor leader Bill Shorten could earn $1.8 million after leaving politics(news.com.au)

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