メルボルンで開催
第11回日豪外務・防衛閣僚会議(2プラス2)が5日、メルボルンで開催された。オーストラリア側からリチャード・マールズ連邦副首相兼国防相、ペニー・ウォン外相、日本側から上川陽子外相、木原稔防衛相が参加し、協議後に共同声明を発表した。
双方は協議で◇「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて先導的役割を果たしていくこと、◇2022年の「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に沿って戦略的協力・安全保障協力を深化させていくこと、◇経済安保分野での連携強化、などで一致した。
日豪は近年、防衛や経済安保で結びつきを強化し、それぞれが軍事同盟を結ぶ米国に次ぐ「準同盟」の関係に引き上げている。海洋進出を加速させる中国を念頭に、西太平洋での自由民主主義陣営の南北軸として結束を強めている格好だ。
今回の共同声明は「我々は、最近の中国軍アセット(資産)による日本の領域における活動について、深刻な懸念をもって議論した」と明記した。中国海軍の測量艦が8月31日、鹿児島県沖の日本領海内に侵入するなど領海・領空侵犯が相次いでいることを重く見て、より一歩踏み込んだ強い調子で、日豪が連携して中国側を牽制する姿勢を強調した。
■ソース
オーストラリア連邦「第11回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)の開催」(外務省)