8月の世界同時株安直前のピーク突破
シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)では17日、主要株価指数「S&P/ASX200」が2日連続で終値ベースの史上最高値を更新した。S&P/ASX200は4日続伸。約1カ月半ぶりに史上最高値を更新した前日と比べて19.30ポイント(0.24%)高い8,140.90で取引を終了した。
同指数は、ASXに上場する企業200社の株価の加重平均指数。生活コストの高騰や高金利を背景に個人消費が落ち込むなど景気は下り坂にあるものの、ソフトランディング(景気の軟着陸)や利下げ期待から、8月1日には前々回の史上最高値を更新していた。
しかし、世界同時株安の余波を受け、翌8月2日に2.11%、3日に3.70%それぞれ急落。先行きに暗雲が立ち込めていたが、その後は小幅な上昇を繰り返し、再び最高値を狙う展開となっていた。
もっとも、17〜18日には、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えている。FRBは約4年半ぶりとなる利下げに踏み切ることが確実視されているが、利下げ幅は通常の0.25ポイントか倍の0.5ポイントかで見方が分かれている。米金利政策の変更はオーストラリアをはじめ世界の金融市場に強いインパクトを与える。それだけに、利下げ幅やFOMC後の会見でFRBのパウエル議長が示す景気判断次第では、週後半のオーストラリア市場も波乱が予想される。
■ソース
Australia stocks higher at close of trade; S&P/ASX 200 up 0.24%(investing.com)