ヴァージン撤退で空いた発着枠めぐり
オーストラリアの航空最大手・カンタス航空はこのほど、同国と東京・羽田空港を結ぶ定期便の発着枠を1日1往復増やす計画を国際航空サービス委員会(IASC)に申請した。
コロナ禍で経営破たんした後再生したヴァージンオーストラリア航空が今年2月、羽田からの撤退を決めたため、空いた1往復分の発着枠の獲得をカンタスが目指す。新たな1往復分の機材は、297人乗りの欧州エアバスA330を使用するとしている。
カンタスは現在、週14往復の羽田発着枠を保持しており、シドニー−羽田線を1日2往復で運航している。申請が認められれば、新たに週7往復を獲得し、1.5倍の週21往復、1日3往復を運航することが可能になる。
カンタスはIASCに送った書面で、上記のスケジュールを公表した。現在、1日2便のシドニー線は1便に減便となる一方、ブリスベンとメルボルンから新たに1日1便ずつ運航するとしている。ブリスベン発、メルボルン発の便名は現行の成田便と同じであることから、羽田に移管すると見られている。
一方、カンタスの成田発着便の扱いについて公式発表はまだない。一部では、減便となるシドニー−羽田の1日1便を成田に振り向けるとの見方も出ている。
■ソース
APPLICATION FOR CAPACITY – JAPAN ROUTE(IASC)