ニューサウスウェールズ州セントラル・コーストに
オーストラリアの公共放送ABC(電子版)によると、同国のアンソニー・アルバニージー首相(労働党=61歳)が、東部シドニーの北方でオーシャンビューの邸宅を430万豪ドル(約4億3,000万円)で購入する手続きを進めているという。
アルバニージー氏が家の購入を計画しているのは、ニューサウスウェールズ州東部セントラル・コースト地区のコパカバーナ。シドニーから北へ車で約90キロ離れた海沿いに、別荘や豪邸が立ち並ぶ見晴らしの良い崖の上に位置している。ベッドルーム4部屋、バスルーム3部屋を備えた邸宅のリビングルームとダイニングルームからは、南太平洋の大海原と白砂のビーチが見渡せるそうだ。
首相府の広報担当者もABCに対し、アルバニージー氏がセントラル・コーストに物件の購入を計画していることを認めた。同広報担当者によると、セントラル・コーストは、フィアンセのジョディー・ヘイドンさんの家族が3代にわたって住み続けてきた地元だという。
オーストラリアでは、住宅供給不足を背景に不動産価格や家賃が高騰、高金利で住宅ローンの支払い負担も増加している。そんなタイミングでのオーシャンビューの豪邸購入は、有権者の反発を呼ぶかもしれない。
ただ、幼少時代のアルバニージー氏は貧しいシングルマザー家庭で育った苦労人。野党党首時代の2019年には、交際期間も含めると30年以上連れ添った前妻とも別離し、プライベートでは苦難が続いた。だが、21年からは15歳年下のヘイドンさんとの交際を開始してから運気が上向いたのか、22年5月の連邦選挙で勝利して政権交代を果たし、第31代首相に上り詰めた。
裕福ではない家庭環境から出世し、「オーストラリアン・ドリーム」を手にしたアルバニージー氏。現在は首相公邸でヘイドンさんと同居中だ。還暦を過ぎて結ばれる伴侶との新居に、とやかく文句は言われる筋合いはない?
■ソース
Anthony Albanese buys $4.3 million property overlooking ocean on NSW Central Coast(ABC News)