連邦議会で歓迎式典 シドニー湾の海軍観艦式も観閲
オーストラリアと南太平洋サモア歴訪の旅に発ったチャールズ英国王(チャールズ三世)は18日、カミラ王妃とともに最初の訪問地シドニーに到着した。英国王はオーストラリア憲法上の国家元首。公共放送ABC(電子版)によると、英国王のオーストラリア訪問は2011年のエリザベス女王以来13年ぶり。チャールズ皇太子時代にオーストラリアを16回訪れているが、国王としての訪問は22年9月の即位以来、初めて。
ABCによると、チャールズ国王とカミラ王妃は同日午後8時30分ごろ、時折激しい雨が打ち付けるシドニー国際空港に降り立ち、サム・モスティン連邦総督やアンソニー・アルバニージー首相、ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ州首相らの出迎えを受けた。
訪問日程は、2月にガンと診断された国王の健康状態を考慮しては5日間に短縮されたという。シドニーと首都キャンベラで公式行事などに出席し、23日には英連邦首脳会議が開かれるサモアに向かう。
キャンベラでは、連邦議会議事堂で開かれる歓迎式典に出席し、オーストラリア戦争記念館で戦没者に献花を行う。国立植物園を視察し、連邦科学産業研究機構(CSIRO)で研究者と対話する。シドニーでは、オーストラリア王立海軍の基地を訪問し、国王の訪問に合わせて行われる海軍の観艦式を観閲する予定だ。
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