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フランスの原潜造船企業「期限内に納入できる」

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500億ドルのバラクーダ級新通常潜水艦艦隊

 先に、秘密交渉で、「フランスに発注したバラクーダ級新潜水艦艦隊の納入が大幅に遅れ、コストが増大する」とされていたが、フランス政府の国防相がオーストラリアを訪問、「潜水艦建造は予定通りのスケジュールで進行する」と請け合った。ただし、フランス国内でも豪潜水艦隊に似た潜水艦建造プロジェクトが3年遅れになっていると伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2月11日、スコット・モリソン連邦首相は、フランス政府のフロレンス・パルリ国防相と、500億ドルの「将来の潜水艦」プロジェクトの基礎となる「戦略的パートナー合意」に署名した。

 この合意に先立って、豪国防省官僚とフランス国営企業Naval Group代表の間で何か月にもわたって白熱した交渉が続けられていた。

 2018年には交渉の行き詰まりから、クリストファー・パイン国防相がフランス側の高官との会談を拒否する出来事もあった。

 パルリ国防相は、フランスに帰国する前の唯一のインタビューで、防衛プロジェクトでは豪仏の間で「風土的な相違」があるが、両国の友好関係は強化されたとして、「オーストラリアはアングロ・サクソン法体系の伝統を持つ国。フランスはもっとラテン寄りの国。しかし、両国のチームはかなり前進を果たしたと思う。潜水艦建造計画はオーストラリアの経済や雇用にも大きな好影響があるが両国の関係強化にもつながる。価値観を共有する民主主義国家同士が共通の未来を築けることが大切だ」と語った。

 ただし、フランス国内では、Naval Groupは他の潜水艦建造プロジェクト、新「バラクーダ」級原子力潜水艦建造に3年の遅れが出ている。それに対してもパルリ大臣は、「遅れは潜水艦の原子炉部分に関するものであり、これまでなかった新しい基準や条件に関するものだ。私の見るところでは、アタック級通常潜水艦建造では遅れが出るおそれはないはず」と語っている。
■ソース
France maintains it will deliver Australia’s $50 billion ‘Barracuda’ submarines on time

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