重傷ながら容体は安定、ビーチは閉鎖
2月17日早朝、バイロン・ベイでサーファーがサメに襲われ、水中に転落したが、負傷だけで命は取り留めた。被害者は病院に運ばれ、容体は安定している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
同日午前6時30分過ぎ、バイロン・ベイのベロンギル・ビーチでサーフィンをしていたサフォーク・パーク在住のサム・エドワーズさん(41)がサーフボードに座っている時にサメが下からボードを突き上げた。そのため、エドワーズさんは水中に転落し、サメに太ももを噛まれている。また、サーフボードも噛み跡が大きく削れている。
NSW州救急隊のパラメディックスが現場でエドワーズさんの応急処置を行い、ゴールド・コースト大学病院に空輸した。病院では4時間半にわたる手術が行われ、集中治療室で経過を見ているが重傷。
エドワーズさんのハウスメート、デーン・デビッドソンさんは、「2人が当日初めて沖にこぎ出した時にサメに襲われた。エドワーズが落ちた後、水しぶきが上がり、叫び声が上がった。ボードを漕いで助け上げ、岸まで漕いで戻った。岸に戻るまで彼が脚をかじられたことに気づかなかったが、ひどい出血で仰天した。叫び声が聞こえた時に彼の方を見たらボードの破片が浮いていたからただごとではないと気づいた」と語っている。
岸でデビッドソンさんやその場にいた人達がレッグ・ロープで脚を固く縛り、血止めをするなどの応急処置を行ったが、「エドワーズの意識はあったが、眼が宙をさまよっていた。息が苦しいとか言っていたが、ショック状態になっているだけで命に別状はないと思った」と語っている。
マット・キュー警部補は、「現場に居合わせた人達の冷静沈着な応急処置のおかげで悲劇が防がれた」と語っている。
第一次産業省広報担当官は、ボードのダメージが大きいため、サメの種類や大きさを推測することは難しいが、おそらくまだ幼いホオジロザメだろうと語っている。
■ソース
Byron Bay shark attack leaves surfer in hospital and beaches closed