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ボーイング737 MAX 8、国内運航停止命令

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ジャワ海、エチオピア連続墜落事故で世界中が

 2018年10月にライオン・エア社のボーイング737 MAX 8型機がインドネシアのジャワ海に墜落し、189人が亡くなっており、まだ原因が究明されていないが、3月10日にはエチオピアでもエチオピアン・エアラインズ社の同型機が地上に墜落、157人が亡くなった。この連続事故を受けて各国で同型機の運航停止命令が出されており、3月13日にはオーストラリアでも同型機の運航停止命令が出された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 豪民間航空安全局(CASA)が発表した。

 3月12日にはシンガポールのシルク・エア社がオーストラリア航路の同型機の運航を停止しており、現在、オーストラリアに入る航空会社の同型機はフィジー・エアウェイズを残すのみとなった。同型機に対する安全性問題はジャワ海での墜落事故直後に出されていた。

 当局は今すぐに2つの事故を結びつけることはできないとしているが、いずれも離陸後間もなく機首を下げて墜落するなどの類似点が指摘されている。

 CASAのシェーン・カーモディ航空安全部長は、「この措置は安全を考えての措置。オーストラリア発着の同型機の継続運航の安全リスクを検討する上で必要な資料を待っており、その間、運航停止を続ける。乗客の不便は申し訳ないが安全最優先で臨んでいる」と語っている。

 また、ボーイング社、米連邦航空局(FAA)、航空事故調査当局から当該安全情報が届き次第、運航停止処分を再検討すると語っている。

 FAAは、ボーイング社に対して、今年4月までにMAX 8型機の設計を変更するよう指示しており、それを受けて、3月12日、ボーイング社は、近々同型機のソフトウエアのアップグレードを行う計画を明らかにしている。

 バージン・オーストラリア社はMAX 8型機を30機発注しているが、CASAの運航停止命令以前には1機も就航していない。

 ライオン・エア社の事故の中間報告では、同型機の自動失速防止装置が誤動作し、繰り返し機首を下げており、パイロットが機首上げの操作をしても5秒後に同じ機首下げが起きたとしている。そのため、事故調査官は、「機体の姿勢を検知するセンサーから誤情報が送られ、失速を回避するために機首を押し下げるのではないか」と推理している。
■ソース
Boeing 737 MAX 8 operations suspended in Australia after Ethiopian Airlines crash

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