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オーストラリア産イセエビ 中国が禁輸解除か

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李強首相6月訪豪の見通し 香港英字紙報道

 中国の李強首相が6月第3週にオーストラリアを訪問し、オーストラリア産イセエビへの禁輸も解除する見通しだという。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(電子版)が11日、関係者の話として報じた。

 実現すれば、3月の王毅外相の訪問に続き、豪中関係の正常化を象徴する動きとなる。アンソニー・アルバニージー首相が昨年11月、オーストラリアの指導者として7年ぶりに訪中したことに対する外交上の返礼となる。

 同紙によると、両国政府は訪問を公式に認めていない。キャンベラの連邦首相府は李首相の訪豪についてコメントしなかった。中国外務省の毛寧報道官は11日の定例会見で「高レベルの交流、協力の深化、相互理解を促進し、中豪関係をより成熟した、安定的な実りある関係に導いていきたい」と述べたが、首相訪豪については語らなかった。

 中国は3月、オーストラリア産ワインへの高関税を撤廃した。続いてイセエビの禁輸も解除すれば、一連の制裁のうち残っているのは、一部の処理場で加工されたオーストラリア産牛肉のみとなる。

 オーストラリアのスコット・モリソン首相(当時)が2022年、新型コロナウイルスの発生源に関する独立調査を要求したことに中国は強く反発し、石炭や牛肉、大麦、ワイン、イセエビなどのオーストラリア産一次産品に高い関税をかけたり、非公式に通関を停止したりして経済制裁を実施していた。

 しかし、22年に発足したオーストラリアの労働党政権は「中国とは一致できる点では協力し、国益に照らして一致できない点では協力しない」と是々非々で対応する立場で、徐々に関係改善を進めてきた。

■ソース
Exclusive | Chinese Premier Li Qiang set to visit Australia in June, live lobster import ban expected to be lifted(South China Morning Post)

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