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シドニー鉄道スト、労組が要求している条件は何?

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4年で賃金32%増、週35時間労働など

鉄道網のハブとなっているシドニー・セントラル駅(Photo: 守屋太郎)

 この週末、オーストラリア最大の都市シドニーを大混乱に陥れる公算が高まっている州営鉄道労働者のスト。雇用主のニューサウスウェールズ州政府とこれまで激しく戦い、何度もストを決行してきた「鉄道・路面電車・バス組合」(RTBU)は今回、どんな条件を要求しているのか?

 現時点では双方の主張に隔たりがある。新しい労使協定が合意に至る見通しは立っていないと見られ、ストは決行される公算が高い。公共放送ABC(電子版)によると、組合側は新しい労使協定で合計245項目を掲げている。そのうち主な要求は次の通り。

・今後4年間で32%増、1年当たり8%の賃上げ

・スーパーアニュエーション(積立型の確定拠出年金)の雇用主負担割合(現時点の法定割合は11.5%)の1ポイント引き上げ(12.5%)

・労働時間を週35時間(現時点の法定労働時間は週38時間)に縮小しつつ週給は維持

・残業時間の賃金は2倍に引き上げ、その日に支払う

・年次有給休暇の期間(現時点の法定期間は4週間)を定時勤務の労働者は5週間、シフトワークの労働者は6週間にそれぞれ拡大

・長期勤続休暇の対象年数を7年とする

・不妊治療で通院するたびに有給休暇を1日追加

 RTBUニューサウスウェールズ州支部のトニー・ワーンズ書記長は、州政府とシドニー鉄道局は誠意を持って交渉に挑んでいないと批判している。一方、州政府は6月には3年間で11%の賃上げという妥協案を示したが、労組側は受け入れていない。ジョー・ヘイレン州交通相は「(労組の要求が)受け入れがたいことは明らかだ」と述べ、要求に応じる考えのない意向を表明している。

■ソース

Why Sydney train workers are striking and what the union is demanding(ABC News)

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