改装などで今後10年以上活用
NSW州政府は、シドニー・ハーバーのファースト・フリート級フェリー9隻の退役計画を撤回し、改装などを施すことによって今後さらに10年以上活用を続けるとした。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
シドニー・ハーバー・フェリーは、マンリー航路のフレッシュウォーター級がすでに退役が決まっているが、ファースト・フリート級は1隻あたり130万ドルの費用をかけ、乗客乗降の便の改善などを行う予定。
先にサン・ヘラルド紙が情報の自由法に基づいて入手した州政府内部文書では、18ヶ月前の「4段階フェリー世代交代」計画の第3段階でリバーキャット7隻、ハーバーキャット2隻とともにファースト・フリート級フェリーも退役する計画になっていた。
同文書では、サーキュラキーとマンリーを結ぶ大型のフレッシュウォーター級フェリーはすべてカタマランに代替わりすることが2017年末から決定していた。ただし、そのことが公表されたのは2019年4月だった。
1980年代からシドニー・ハーバーの風景になっていたファースト・フリート級フェリーを改装する経費は、Transport for NSWが1隻あたり130万ドルと見積もっている。これに対して、Transport for NSW内部文書ではファースト・フリート級、リバーキャット、ハーバーキャットすべての世代交代の経費を1億2000万ドルと見積もっている。
Transport for NSWでは、2017年末の文書の計画はすでに新しい計画に置き換えられており、ファースト・フリート級フェリーの改装計画が進められてきたと説明している。
■ソース
Ferry U-turn: First Fleet vessels now set for upgrade in plan reversal