年末商戦全体では2.7%増の6.7兆円ー民間予測
オーストラリアの実店舗やオンライン・ショップでは、29日の「ブラックフライデー」(黒い金曜日)を皮切りに、1年で最も消費が盛んになるクリスマス商戦の熱気が高まっている。民間の予測によると、生活コスト高騰に苦しむ消費者が財布の紐を引き締めているにもかかわらず、今年の年末商戦も前年を上回る好調を持続すると見られている。
調査会社ロイ・モーガンとオーストラリア小売業協会(ARA)が共同で実施した調査によると、ブラックフライデーから12月2日の「サイバーマンデー」の4日間の小売売上高は、前年比5.5%増の67億豪ドル(約6,600億円)と史上最高を記録する見通しだ。
また、クリスマスまでの6週間の年末商戦全体の小売売上高は、2.7%増の697億豪ドル(約6.8兆円)に達すると見込まれている。
ARAによると、好調な年末商戦が予想されるものの、節約に敏感な消費者は11月のセールに流れているという。
ARAのポール・ザーラ最高経営責任者(CEO)は声明で「ブラックマンデーからサイバーマンデーの週末セールが引き続き人気を拡大しているのは、消費者が最大限のコスパを求めていることを示している」と指摘した。
■ソース
Black Friday sales a winner this Christmas as cost-of-living continues to bite(Roy Morgan)