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一晩で法案30本以上可決 オーストラリア連邦議会、異例の締めくくり

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世界初「子どものソーシャル・メディア禁止」など

オーストラリアの首都キャンベラにある連邦上院(Photo: Gerda on Unslpash )

 オーストラリア連邦議会は28日、会期を1日延長して今年最後の審議を行い、一晩でたまっていた30本以上の法案を一気に成立させた。公共放送ABC(電子版)が伝えている。現地生活者にとって重要な新法や法改正は次の通り。

子どものソーシャル・メディア禁止

 16歳未満の子どもがソーシャル・メディア(ティックトック、インスタグラム、スナップチャット、フェイスブックなど)を利用することを禁止する法案が、与党労働党などの賛成多数で可決。違反した本人や親を罰するのではなく、ソーシャル・メディアを運営するプラットフォーム企業に罰金を課す。法律は1年後に施行される。同様の法律が成立するのは主要国で初めてとされる。

巨大スーパーに罰金最大10億円

 スーパーマーケット業界の行動規範が改正され、有利な立場を利用してサプライヤーに不利益な契約を強要する巨大スーパーへの規制が強化された。オーストラリア消費者競争委員会(ACCC=エートリプル氏―)は来年4月から、違反企業に最大1,000万豪ドル(約9.8億円)の罰金支払いを命じることができるようになった。

後払い決済にクレカ同様の与信審査

 ついつい借り過ぎてしまう消費者を保護するため、後払い決済「バイ・ナウ・ペイ・レイター」(BNPL)への規制を強化する法案が可決・成立。「アフターペイ」や「ジップ」といったBNPL企業には、クレジット免許を取得することや、クレジット・カード企業と同様に消費者の与信審査を行うことが義務付けられる。

■ソース

More than 30 Australian laws changed overnight. Here’s what’s new(ABC News)

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