全就業者の7%近くに 背景に勤務形態の多様化!?
オーストラリア統計局(ABS)がこのほど発表したデータによると、今年9月の時点で複数の仕事をかけ持ちしている人の数は98万6,400人と史上最高を記録した。全就業者数に占める割合も6.6%と史上2番目に高かった。
統計が残る1995年からコロナ感染拡大直前の2019年まで、2つ以上の仕事をしている人の割合は5〜6%の範囲内だった。しかし、コロナ禍からの経済再開後、6.5〜6.7%の高水準で推移しているという(上記グラフ参照)。
理由は不明だが、コロナ禍で在宅勤務が普及したことで仕事のスタイルが多様化し、副業に手を出しやすくなった可能性がありそうだ。
性別では、2つ以上の仕事をしている人の割合は女性(7.7%)が男性(5.8%)を上回った。年齢別では、20〜24歳が8.7%と最も高く、15〜19歳(7.3%)、35〜44歳(6.9%)がこれに続いている。
業種別では、事務・支援サービス(8.9%)、農林水産業(8.9%)、芸術・リクリエーション(8.4%)、ヘルスケア・社会福祉(7.7%)、宿泊・フードサービス(7.6%)、教育・訓練(7.3%)などの割合が高かった。地域別では「州都(大都市)以外」が7.6%と「州都」の6.3%を上回った。
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