全世帯の3分の1が賃貸住宅住まいに
かつて「グレート・オーストラリアン・ドリーム」と呼ばれた持ち家は次第に幻と化しており、賃貸住まいの国民世帯が増えており、今や3分の1近くを占めている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
豪統計局(ABS)の最新のデータによると、持ち家、または自宅のローン返済中という世帯は約3分の2でABSが統計を取り始めて以来最低の率になっている。
また、賃貸住まいの世帯は平均して収入の20%を住居費に充てており、対して住宅ローン返済中の世帯では平均して収入の16%を住居費に充てていた。
1998年の持ち家率は70%だったが2018年には66%に下がっている。
また、「住宅求めやすさ」はほぼ平坦に推移しているが公共住宅居住世帯では非常に難しくなっており、人口の6%から3%に下がっている。
また、週あたりの住居費は国民全世帯では$311だが、住宅ローンのない持ち家では$53、住宅ローン返済中の持ち家では$484、賃貸住宅では$366となっている。しかし、政策金利が下がり続けている現在、住宅ローン返済中の世帯の住居費伸び率は40%程度に抑えられている。
また、これまで徐々に上がり続けていた住宅ローン返済滞納率は2019年初めに安定化を示し始め、5月には下がる傾向が始まっている。特にNSW、VIC両州でそれがはっきりしているが、ACTとTAS州では増え続けている。
ローン返済滞納率は中銀の利下げと減税でさらに下がり続けるものと予想されている。
■ソース
Home ownership continues to fall as the great Australian dream gets more distant for many