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VIC若手女性コメディアン強姦殺人被告に終身刑

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「暴力セックス妄想の犯罪で更生の見込みなし」

 メルボルン市内の深夜の公園でステージ帰りの若手女性コメディアンが強姦された上に殺害された事件の被告人に終身刑が言い渡された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ユーリディス・ディクソンさん(22)を強姦殺害したジェームズ・トッド被告人(20)は判決言い渡しまで遂に表情を変えることもなく、また改悛の気持ちを口にすることもなかった。

 トッド被告人は最低35年は仮釈放を申請することができない。

 VIC州最高裁のスティーブン・ケイ判事の指揮で行われていた裁判で検事は仮釈放なしの終身刑を求刑していた。2時間近い判決主文朗読でケイ判事は、トッド被告人の行為を「倒錯した下劣な行為であり、どのような意味でも邪悪で卑怯な残忍な行為」と語った。

 審理での陳述によると、2018年6月12日、被告人は市内で漫才を演じたディクスンさんを都心から殺害現場になったプリンセス・パークまで4km以上も尾行しており、事件の前後には暴力ポルノを見ていた。また、被告人は「性的嗜虐障害」があり、釈放されれば再犯の可能性がかなり高いと判定されている。

 また、強姦殺人を犯すまでの1年間、トッド被告人は「暴力的な強姦を妄想し、遂には死を伴う暴力的強姦を夢想するまでに悪化し、インターネットで「死を伴う暴力的セックス」の画像を探していた」と陳述されている。

 ケイ判事は、「被告人にはこのような妄想から回復する見込みがないと考えられ、更正の見込みは非常に小さいと述べている。

 トッド被告人は、殺人に終身刑、強姦に11年、強姦未遂に7年、性的暴行に2年が加算されているが、いずれも同時に進行する。

 閉廷後、被害者の父親、ジェレミー・ディクソンさんは、「殺人犯が社会から隔離されたことを喜ばしく思う。ユーリディスの死を思い出すのではなく、機知と勇気を備え、優しかったユーリディスを憶えておきたい。彼女の友人達にもそうしてもらいたい。私はジェームズ・トッドが障害から回復して自分の犯した行為に気づくことを願っている。娘もきっとそう思うだろう。また、彼を大事に思ってきた人々にも深く同情する。この事件は誰にとっても悲惨な事件だった」と語っている。

 ユーリディス・ディクソンさんの死因は首を絞められた頸部圧迫と窒息によるものだが、頭部その他にかなりの傷も負っている。
■ソース
Eurydice Dixon’s killer Jaymes Todd jailed for life for her rape and murder

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