年初から9月まで3,000人以上 前の年の同じ時期から7.5%減
2020年の新型コロナウイルス感染拡大からもうすぐ丸5年。日常生活が戻り、コロナの話題を耳にすることもめっきり少なくなった。オーストラリアではマスクを着けている人も珍しい。だが、コロナが完全に収束して死亡者がゼロになったわけではない。
オーストラリア統計局(ABS)が18日発表した同国の死因に関する調査によると、直近9月の1カ月間にコロナが原因で死亡した人の数は144人と前年9月(149人)と比べて3.3%の小幅な減少にとどまった。ただ、22年9月(426人)と比較すると66.2%減と大幅に改善してきている。
また、今年1月から9月までの9カ月間のコロナ死亡者数は3,179人と前の年の同じ時期(3,438人)と比べて7.5%減、22年の同期(8,236人)比では61.4%減となっている。
ABSによると、死因別の死亡者数(今年1〜9月)では、コロナの死者は8番目に多かった。
1位:ガン(3万8,571人)
2位:認知症(1万3,623人)
3位:呼吸器疾患(1万2,167人)
4位:虚血性疾患(9,558人)
5位:その他の心臓疾患(7,828人)
6位:脳血管障害(6,526人)
7位:糖尿病(4,040人)
8位:新型コロナウイルス(3,179人)
なお、英データベース「アワ・ワールド・イン・データ」によると、20年の感染拡大から今年12月1日までの累計で、オーストラリアでは延べ1,186万人がコロナに感染し、2万5,236人が死亡した。国・地域別で人口100万人当たりのコロナ死者数を見ると、オーストラリアは963人と米国(3,540人)や欧州連合(EU=2,822人)を大幅に下回っているが、日本(598人)よりは高い水準となっている。
■ソース
Provisional Mortality Statistics(ABS)
Cumulative confirmed COVID-19 cases and deaths, Australia, Dec 1, 2024(Our World in Data)
Cumulative confirmed COVID-19 deaths per million people, Dec 1, 2024(Our World in Data)