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3,300億円でDAZNに売ります! オーストラリアの有料テレビ大手フォックステル

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一方で資本参加も メディア大手ニューズ

 オーストラリア発祥のメディア大手「ニューズ・コーポレーション」は23日、65%を所有する傘下の有料テレビ大手「フォックステル」(シドニー)を売却すると発表した。フォックステルの35%を持つ豪通信最大手テルストラと共同で、英国のスポーツ配信プラットフォーム大手DAZN(ダゾーン)に譲渡する。

 売却金額は34億豪ドル(約3,300億円)。2024年度のフォックステルの利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)の7倍以上に相当するという。2025年下半期の売却完了を予定している。同時にニューズはダゾーンの6%を取得し、役員1人を同社の取締役会に送り込む。テルストラもダゾーンの3%を取得する。

 オーストラリアでは近年、インターネットのストリーミング配信サービスが台頭して競争が激化している。ニューズはフォックステルを手放すことで成長が見込める他の分野に注力する。その一方でダゾーンに資本参加することで、オーストラリア国内のスポーツ番組制作に強みを持つフォックステルと、世界最大のスポーツ配信企業であるダゾーンのシナジー効果を狙う。

 ニューズは声明で「(米経済通信社)ダウ・ジョーンズ、デジタル不動産サービス、出版といった中核的な成長分野に集中するとともに、より規模の大きい世界規模のスポーツ配信企業であるダズーンの株式を取得する」と表明した。

 ニューズは、オーストラリア出身のメディア王として知られるルパート・マードック氏が創業。現在では米豪英の英語圏を中心に、新聞から放送、情報サービス、出版、不動産などを手掛ける複合企業となっている。米国に本社を置き、ニューヨーク市場とシドニー市場に二重上場している。

 フォックステルは1995年、ニューズとテルストラと合弁で設立。有料ケーブルテレビ、ストリーミング配信、スポーツ番組制作の「フォックススポーツ」、広告事業などを手掛ける。470万人の視聴契約者がいる。

 ダズーンは世界約200カ国・地域の市場に3億人以上とフォックステルよりはるかに多い視聴契約者を抱える。欧州のサッカーやボクシング、総合格闘技、モータースポーツなどの独占配信に強みを持つ。株式は未公開。2023年の売上高は32億豪ドル。20〜23年の平均年間売上高成長率が50%を超える高成長を続けている。

■ソース

News Corp Announces Agreement to Sell Foxtel to DAZN for Enterprise Value of A$3.4 Billion(News Corp)

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