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NSW州南部海岸地域でカンガルー16頭はねられる

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赤ん坊も2頭が母親の袋の中で死亡

 NSW州南部海岸地域の複数の地区でカンガルー16頭の死体が発見された。形跡から何者かが車でカンガルーを次々とはね飛ばしたと見られており、ジョーイと呼ばれる赤ちゃんカンガルーも2頭が母親の袋に入ったままはねられており、死んでいた。また、ジョーイ1頭が生き残っており、動物救護団体ボランティアに引き取られ、手当を受けている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 9月29日未明、NSW州海岸最南端に近いエデンの北、テュラ・ビーチ地区のドレス・サークルで9頭とジョーイ1頭の死体が発見された。その後、さらにヘッドランド・ドライブでも7頭とジョーイ1頭の死体が見つかっている。

 現場の状況などから28日の午後10時30分から11時30分の間に何者かが車で故意にカンガルーを次々とはねたものと見られている。

 また、生き残ったジョーイ1頭は29日午前1時30分に警察官がNSW野生生物情報救助教育団体(WIRES)のボランティア、ジェニン・グリーンさんに引き渡した。

 グリーンさんは、「どこか他にもはねられて負傷しながら逃げて隠れているカンガルーがいるのではないか」と気づかっており、近隣の人々に負傷したカンガルーを見つければ直ちに連絡するよう呼びかけている。

 SMH紙に写真を提供した地元民のロブ・エバンズさんは、「むごい姿だが、このような愚かな行為に人々が怒る気持ちが分かってもらえると思う。タイヤの跡を見れば、ドライバーはカンガルーばかりでなく、周辺の人々にも危険な行為をしていたことが分かる」と語っている。

 ソーシャル・メディアでも大勢の人が、カンガルーをはね飛ばして殺す犯人を非難するコメントを寄せており、警察とWIRESは犯人発見の手がかりになる情報を求めている。
■ソース
Driver mows down 18 kangaroos, joeys in horror night

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