加速する日本企業のオーストラリア住宅開発! 東京建物も初参入

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シドニー北郊クロウズ・ネストに分譲マンション 来年2月着工へ

完成予想図(東京建物/PR TIMES)

 日本の不動産デベロッパー、東京建物(東京都中央区)は24日、オーストラリアのシドニー北部郊外で地元企業とともに分譲マンションの建設に着手すると発表した。オーストラリアの不動産開発事業では近年、日本企業の参画が加速しているが、東京建物が同国に進出するのは今回が初めて。

 地場の住宅開発企業など2社と共同で、北郊クロウズ・ネストにある1,262平方メートルの敷地に、地上5階建て、地下2回建ての集合住宅「アレックス&ウィロー」を建設する。25戸の分譲住宅と3区画の商業施設が入る。2025年2月に着工し、26年12月の竣工を予定している。

 クロウズ・ネストは「ロワー・ノースショア」と呼ばれるシドニー湾北岸にある。低層の飲食店街を中心に戸建てが多い住宅街だが、新地下鉄「シドニー・メトロ」が今年8月に延伸し、新駅が開業したことでシドニー中心部までの所要時間が約7分と大幅に短縮。幹線道路パシフィック・ハイウェイ沿いでは、高層の大型不動産開発プロジェクトも相次いでいる。

物件のロケーション(東京建物/PR TIMES)

 東京建物が参画するマンションは、飲食店やカフェが立ち並ぶ商店街から1本東側にあるアレクサンダー・ストリート88番地に位置する。自動運転で最大4分に1本の高頻度運転を行うメトロの新駅からは徒歩で約4分。シドニー中心部までドア・トゥー・ドアで10分強の好立地となる。

 オーストラリアでは、広い庭付き戸建て住宅を売却して、大都市中心部に近いコンパクトなマンションに買い替える「ダウンサイザー」が増加傾向にあるという。東京建物は「本事業もダウンサイザーのニーズを見込んでいます」と狙いを明らかにしている。

 また、市場参入の意義について同社は「オーストラリアは、米国やインドを上回る人口増加率が見込まれる一方で、慢性的な住宅不足という社会課題を抱えています。底堅い住宅需要を取り込み、高品質な住宅を供給することにより、そうした社会課題の解決に貢献します」と説明している。

■ソース

「オーストラリアでの住宅開発事業に参入」(東京建物株式会社プレスリリース)

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