SUV人気、シェア6割近くに
オーストラリア連邦自動車工業会（FCAI）が6日発表した統計によると、2024年の新車販売台数は122万607台となり、23年に続き2年連続で史上最高記録を更新した。
ただ、伸び率は前年比0.3％増と小幅にとどまった。上期の販売は好調だったものの、12月1カ月間の販売台数が前年同月比2.7％減となるなど、年末にかけてスローダウンした。
販売減速の背景には、生活費コスト高騰の影響で消費者が財布の紐を引き締めていることがあるようだ。FCAIのトニー･ウェバー代表は声明で「オーストラリアの家族は（高い）金利や生活費高騰の圧力を受けており、民間部門の（新車）販売が非常に低水準まで落ち込んでいる」と指摘した。
車体タイプ別の新車販売台数は、スポーツ多目的車（SUV）が69万5,566台、オーストラリアで人気が高い「ユート」（小型トラック）を中心とした小型商用車が27万351台と合計で8割近くに達した。一方、セダンやハッチバックなど伝統的な自動車の形をした乗用車は16.7％までシェアを減らしている。
■ソース
New record but outlook remains tough（Federal Chamber of Automotive Industries）
