ハイブリッド絶好調のトヨタ、オーストラリアで22年連続シェア1位! 

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24.1万台販売、16年ぶり史上最高更新

トヨタRAV4は、オーストラリアのSUV市場とハイブリッド車市場でいずれもベストセラーとなった(Photo: Toyota Australia)

 オーストラリア連邦自動車工業会(FCAI)が発表した統計によると、2024年のメーカー別販売台数はトヨタ自動車が24万1,296台(シェア19.8%)と22年連続で1位の座を維持した。全体の販売台数が前年比0.3%の微増にとどまる中で、トヨタは12.1%増と好調だった。

 現地法人のトヨタ・オーストラリアによると、同社の販売台数は2008年に記録した史上最高の23万8,983台を16年ぶりに更新した。20万台を上回ったのは13年連続となった。

 2位には10万170台(8.2%)を売った米フォード、3位には9万5,987台(7.9%)のマツダが入り、前年の2位と3位が入れ替わった。4位には韓国起亜自動車(8万1,787台、6.7%)、5位には三菱自動車(7万4,547台、6.1%)がランクインした。

低燃費、炭素削減の現実解?

 このところ急速に普及してきたバッテリー電気自動車(BEV)の伸びは、23年の前年比150%増から24年に4.7%増と急ブレーキがかかった。この一方で、内燃機関と電気モーターを組み合わせたハイブリッド技術に強みを持つトヨタが、シェアを伸ばした格好だ。

 トヨタ・ブランドで最も売れたクルマは、中型スポーツ多目的車(SUV)の「RAV4」(5万8,718台)。前年の2倍近くに販売台数を伸ばし、前年までベストセラーだった小型トラックの「ハイラックス」を追い越した。RAV4の販売台数のうち実に95.2%をハイブリッド車が占めた。

 RAV4人気がけん引する形で、トヨタは24年に11万8,081台のハイブリッド車を販売。前年比63.8%急増し、販売台数全体の48.9%とほぼ半分をハイブリッド車が占めた。トヨタの新型BEV「bZ4X」、燃料電池車「ミライ」を含めた「電動車」は全体の49.3%に達したという。

 トヨタ・オーストラリアのショーン・ハンリー副社長(販売、販促、フランチャイズ運営担当)は、声明で次のように述べている。

「ガソリン価格は1リットル当たり2豪ドル前後で高止まりしています。オーストラリア国民は財布の紐を引き締めていて、ハイブリッドの魅力が増しています。過去2年間の注文を見ると、トヨタのハイブリッド車に対する消費者の需要が非常に高まっていることは分かっていました。しかし、以前の供給制約の影響で、毎月の販売台数の数字に反映されていませんでした。供給問題が解決した今日、消費者は燃料消費を減らして炭素排出を減らすことができる現実的で手頃な価格のクルマとして、トヨタのハイブリッド車を認識しています。24年の数字はそうした消費者の志向を物語っているのです」

■ソース

New record but outlook remains tough(Federal Chamber of Automotive Industries)

TOYOTA SETS SALES RECORD ON THE BACK OF HYBRID SUCCESS(Toyota Australia)

TOYOTA AUSTRALIA: HALF A MILLION HYBRIDS AND COUNTING(Toyota Australia)

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