ミューズリー・バーと川の水で生き延びる 病院に搬送も元気
オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州のコジオスコ国立公園内で、ハイキング中に行方不明になっていた男性が8日、13日ぶりに無事救出された。
同州警察の発表や現地メディアの報道によると、2024年12月26日のボクシング・デーから行方が分からなくなっていたのは、メルボルンに住む医学生のハディ・ナザリさん(23歳)。同日午後2時30分ごろ、写真を撮影するために友人2人と別行動を取った。宿泊先のキャンプ場で落ち合う計画だったが、夜になっても現れなかったため、友人らが午後8時45分ごろに通報。警察と緊急救助隊による捜索が始まった。
31日の大晦日にはナザリさんのハイキング用ポールとゴミがコジオスコ川のほとりで発見された。年が明けて1月5日には、キャンプファイヤの痕跡とライターやカメラ、カメラバッグが見つかり、ナザリさんが生存している可能性が高まった。
300人以上の人員が13日間にわたって捜索した。8日午後3時15分ごろ、行方不明となった場所から約10キロ離れた国立公園内で、ハイキングしていたグループがナザリさんを見つけた。
ナザリさんは山小屋に残されていたミューズリー・バー(穀物やナッツ類を固めたスナック)2本と川の水で生き延びていた。ヘリで近隣のクーマ病院に搬送されたナザリさんは、脱水症状があるものの体調は良好だという。
■ソース
Relief for friends, rescuers as missing hiker Hadi Nazari recovers after being found alive(ABC News)
UPDATE: Missing bushwalker found in Kosciuszko National Park(New South Wales Police)