11月小売売上高、前月比0.8%増
オーストラリア統計局が9日発表したデータによると、2024年11月の小売売上高(季節調整済み)は370億5,270万豪ドル(約3兆6,300億円)と前月比で0.8%、前年同月比では3.0%それぞれ増加した。
小売売上高統計は、オーストラリアの国内総生産(GDP)のおおむね半分を占める個人消費の動向を測る上で重要な指標の1つ。インフレや高い金利でここ数年低迷していたが、24年に入り緩やかな回復傾向が見られる。11月は9月の前月比0.4%増、10月の0.5%増から加速し、1月以降で最も高い伸びを記録した。
ABSによると、ブラックフライデー(11月の最終金曜日)前後の安売り商戦が好調で、クリスマスより1カ月早い11月の売上を押し上げた。
部門別では、百貨店が前月比1.8%増、衣服・靴・アクセサリーが1.6%増、外食・テイクアウトが1.5%増、家庭用品が0.6%増、食品が0.5%増、その他が0.3%増とすべてのカテゴリーで前月を上回った。
ABSの商業統計部門の責任者を務めるロバート・アーウィング氏は声明で「ブラックフライデー商戦は今年も盛り上がった。安売りが広がり、全カテゴリーで支出が伸びた。ブラックフライデーの人気は高まり続けており、11月最終週の週末だけではなく、販促活動が11月の1カ月間全体に拡大している」と指摘した。
■ソース
Black Friday sales boost retail spending, Media Release(ABS)