NZ噴火遭難事故犠牲者さらに増える見通し
12月9日午後にニュージーランド(NZ)のベイ・オブ・プレンティに浮かぶ火山島、ホワイト・アイランド(マオリ名ワカアリ)で起きた噴火で島の観光に来ていた旅行者ら多数が遭難した事故は、噴火直後に23人がボートで救出され、北島本土の病院に急送された。
翌10日、スコット・モリソン豪首相とマリス・ペイン豪外相が記者会見し、「今回のNZの悲劇で、豪政府はジャシンダ・アーダーンNZ首相にどんな協力も惜しまないと伝えた」と発表した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
モリソン首相は、「救出された人々も多くがやけどを負っており、5人が病院で死亡している。死者のうち、3人がオーストラリア人だった。8人のオーストラリア人の所在がまだつかめていない」と発表した。
さらに、「病院で治療を受けているのは現在13人で、NZ警察は、もう同島に生存者が残っている可能性はないと発表した」と語っている。
ベイ・オブ・プレンティはオークランドの南東、北島の海岸線が大きく湾曲している地域で大きな町としてはタウランガ、ワカタネがある。シドニーを出航してNZ観光をしているロイヤル・カリビアンの外洋クルーズ船、オベーション・オブ・ザ・シーズが停泊しているタウランガからホワイト・アイランド・ツアーに参加していた観光客も犠牲者になっている。
警察発表によると、噴火当時、47人が島に上陸しており、23人が救出され、うち5人が死亡している。
モリソン首相は、「豪当局もNZ当局に協力し、オーストラリア人の身元確認を行っている。救助された人々もやけどがかなり重症で、複数の病院に収容されている。オーストラリア人は17歳から72歳まで24人が島に常緑していた」と語っている。ペイン外相も国民の遭難について言及し、家族友人が巻き込まれている可能性があれば、オーストラリアの緊急センター(1300 555 135)に連絡するよう発表している。
アーダーンNZ首相も記者会見で、特にオーストラリア人が大勢遭難した可能性について言及し、悲痛の思いを伝えている。
■ソース
New Zealand volcano eruption on White Island leaves three Australians believed dead, eight more still missing