グリーン・ワトル・クリークのブッシュファイア延焼
ワラガンバ・ダムのブラゴラング湖西岸、グリーン・ワトル・クリークに発生したブッシュファイアは湖を越えて東岸に広がり、南部高原地帯のバルモラルの町を大きく焼き尽くした。
ABC放送(電子版)が伝えた。
12月22日、町の大部分が廃墟となったバルモラルについて、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「悪いニュースを受け取った。バルモラルにはもうほとんど何も残っていない」と語っている。
さらに、「たとえ家が燃えてしまっても、住民は焼け跡に戻って、助け出せる物がないかと望みを持っている。それが復興のだ一歩だと言うことは分かる。望み通りに焼け跡に帰っていただければと思うが、万が一のことがあってはいけない。その前に安全を確認したい」と語っている。
NSW州郡部消防局(RFS)では、バルモラルの初期現場検証では約20棟が全焼したと判断した。
その他の地域ではブルーマウンテンで燃えていた2箇所のブッシュファイアが接続して一つの大型ブッシュファイアになっており、これがゴスパーズ・マウンテンの「メガ・ファイア」とも接続する可能性を打ち消していない。
シェーン・フィツシモンズNSWRFS長官は、「シドニー南西部、グリーン・ワトル・クリークとルインド・カッスルのブッシュファイアも接続した、と語っている。
NSW州南部海岸地域のフィッシャマンズ・パラダイス、ササフラスの住民はナウラのHMASアルバトロス海軍基地から出動したヘリコプターで空輸避難が行われている。
22日はNSW州全域で気温が下がり、摂氏20度台に留まることから、ブッシュファイアもやや勢いを弱めており、RFSではこの機会にできる限り火勢を抑えることを狙っている。
しかし、フィツシモンズ長官は、火勢が弱まったとはいえ警戒を怠らないようにと呼びかけている。
■ソース
NSW bushfire ravages town of Balmoral during devastating day of blazes