今週末、再び破滅的なブッシュファイア条件に
WA州で熱せられた空気の塊が東進し、今週末にはオーストラリア南東部を覆うことになる。そのため、これまでにブッシュファイアの災害を受けた地域に再び火災の危険が迫っている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
気象庁(BoM)は、この熱波で地域により摂氏40度を超えるところもあると予報している。この熱波は3日続きの真夏日記録にわずかに及ばなかった先週末に続いて再びWA州から熱せられた気団が東進を始めた。
しかし、NSW州やSA州ではまだいくつかの地域でブッシュファイアが人家を脅かしており、郡部消防局ボランティア消防士が炎の広がりを抑えるために努力を続けている。
BoMの地図によると、今週末から来週初めにかけて、SA、VIC、NSW3州の広い地域で摂氏30度後半から40度台の気温になることが予想される。
このクリスマスには国内の広い地域で過ごしやすい気温が続いていたが、現在、熱波は中西部オーストラリアを移動中で、12月27日には大陸南東部に到達する見込み。
VIC州消防当局では、大分水嶺から海岸までの東ギップスランド地域で燃え盛っている3箇所の大ブッシュファイアが特に気がかりとしている。
この熱波が再び火災の広がりをもたらすことと、27日から30日までは乾雷も予報されていることから再び各所でブッシュファイアが起きる可能性も気づかわれている。そのため、VIC州のアンドルー・クリスプ緊急管理コミッショナーは、地域の公園や森林に行く予定のホリデーメーカーに向けて「計画を変更するよう」呼びかけており、既に地域に入っている旅行者は避難計画を用意しておくよう呼びかけている。
BoMのリチャード・ラッセル予報官は、VIC州全土に、非常に高い火災の危険が発令される見通しを明らかにした。
■ソース
‘Severe to extreme’ heatwave conditions to test firefighters working across south-east Australia