救出の海軍艦船、5歳未満の乗船拒否
VIC州最東部の町マラクータには住民と旅行者がブッシュファイアで道路が途絶しており、炎に追われて湖岸に避難している。新年にはシドニー・ガーデン・アイランドの豪海軍小型艦船がマラクータに到着し、少数ずつ救出しているが、海軍側が5歳未満の幼児を乗せない方針のため、幼児を抱えた家族がマラクータの湖岸に立ち往生している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
一方、マラクータから陸路が開通するのはまだ何週間か先になると伝えられている。
Emergency Management Victoriaは、「就学期前の幼児を連れた家族、高齢者、障害者など弱者を優先して空輸する」と発表しているが、ブッシュファイアの煙が濃く、飛行機が発着できず、救出も進んでいない。
1月4日午後、国防省も飛行機が飛んでいないと発表し、「残念ながらスパルタン機はマラクータの地上の視界が悪いため、着陸できず、救出も物資輸送もできていない。できるだけ早く視界が良くなり、東セール空軍基地の飛行機がすべて行動できるように願っている」とツイートしている。
海軍広報担当官によると、1月3日の一部救出の前にVIC州警察や地元緊急機関がミーティングを行い、地区リーダーが湖岸に避難している人々にマラクータからの救出について説明、救出を望む人は申告するように告知している。
「そのミーティングの際に、海軍艦船による救出にはロープやはしごで渡る場合もあり得るため、就学期前の幼児や高齢者、身体の弱い人は空輸が望ましいことを説明している」と担当官は述べている。
また、「1月3日夜になって空軍のスパルタン機が幼児、高齢者会わせて25人を東セールの空軍基地に運んだ」と発表しており、悪条件のため、それ以上の救出はできなかった。
1月3日には健康な者だけを乗せた海軍のHMASチュールスとMVシカモアで1100人がVIC州メルボルンの南東、ヘイスティングズに運ばれ、弱者が今もマラクータで煙と炎におびえて残されている。
■ソース
Families stuck in Mallacoota after Navy ships discouraged children under 5