二大政党いずれも過半数に届かない!? オーストラリア連邦選挙

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野党に追い風も過半数獲得はハードル高く

キャンベラにあるオーストラリア連邦議会議事堂(Photo: Marcus Reubenstein on Unsplash)

 最新のニューズポールの世論調査を見る限り、オーストラリア連邦与党労働党は、5月17日までに実施される次期連邦選挙で、過半数を割る可能性がある。労働党は現状、下院の過半数を2議席上回っているに過ぎない。支持率の低空飛行が続けば、議席を減らしても増やす可能性は低そうだ。

 一方、最大野党の保守連合が過半数を制するハードルも高い。前回2022年の選挙で大幅に議席を減らして下野した保守連合が過半数を制するには、最低でも18議席増やす必要がある。

 しかし、ニューズポールによると、現時点の世論調査が示す保守連合への「スウィング」(得票の増減率)はプラス3.1%。この数字から予測される保守連合の議席増加数は、7〜14議席にとどまる見通しだという。

 こうした現時点の情勢から、労働党も保守連合も単独過半数に届かない「ハング・パーラメント」(少数政権)となる可能性が濃厚と見られる。その場合、議席数が最も多い「比較第一党」が政権を握るか、政策が近い少数勢力との数合わせによる連立政権樹立も視野に入りそうだ。

 選挙戦では、労働党政権のインフレや高金利による生活費高騰対策の是非や、保守連合が掲げる原発新規建設を柱としたエネルギー政策などが争点になると見られる。

■ソース

Peter Dutton’s path to victory revealed as polls show most Aussies think he’ll win(news.com.au)

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