逃げた容疑者、警察犬に噛まれケガ
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オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州警察は6日、シドニー郊外で強制捜査を行い、畑で組織的に育てられた大麻(マリファナ)草5,000本を押収するとともに、違法植物栽培などの容疑で男3人を逮捕・起訴した。押収した大麻草の流通価格は推定1,000万豪ドル(約9億5,000万円)にのぼるという。
州警察が捜査令状を取り、南西地区捜査班が警察犬とともにレッピントン(シドニー市内から直線距離で南西へ約40キロ)の私有地に踏み込んだのは6日午前9時30分ごろ。そこに広がっていたのは、ビニールハウス内で1本ずつ鉢に入れて栽培された大規模な大麻畑だった。
36歳と39歳、40歳の3人の男が敷地内から逃走したが、まもなく警察が身柄を拘束した。逮捕の際、容疑者の1人が警察犬に噛まれて負傷し、救急隊に手当を受けた。
オーストラリア連邦法は、陶酔作用を持つ化学物質「テトラヒドロカンナビノール」(THC=C21H30O2)を含む花冠や葉、樹脂、リキッド(液体)などの娯楽用の吸引を禁じている。ただ、THCを含有する医療用大麻は2016年、処方箋薬として合法化された。
一方、首都キャンベラがある首都特別地域(ACT)は20年、オーストラリアで初めて娯楽用大麻を少量の個人的使用に限って合法化した。しかし、オーストラリアでは連邦法がACT法を含む各州・地域の法律を優越する。日本の外務省は「大麻には決して手を出さないでください」と注意を呼びかけている。
■ソース
Three men charged after 5000 cannabis plants seized – Leppington(NSW Police Force)