ニューズポール世論調査
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オーストラリアの次期連邦選挙(下院の全議席と上院の約半数を改選)では、有権者の過半数が政権交代を期待している。全国紙「オーストラリアン」17日付が掲載した民間調査会社「ニューズポール」の世論調査(10〜14日実施=サンプル数1,244人)によると、「与党労働党が再選に値するか」の質問に「値する」と答えたのは34%と「別の誰かに政権を担わせるべきだ」の53%を大きく下回った。「分からない」は13%だった。
選好票配分後の実際の選挙結果に近い「二大政党別支持率」は、労働党が49%(1月20〜24日の前回調査と変わらず)、保守連合(自由党、国民党)が51%(変わらず)だった。
また、選好票配分前の一次得票率に相当する「各政党別支持率」は、労働党が31%(変わらず)、保守連合が38%(1ポイント減)、グリーンズが12%(変わらず)、右派「ワン・ネーション」が7%(変わらず)、その他が12%(1ポイント増)と前回調査と比べておおむね変化はなかった。
リーダー別では、アンソニー・アルバニージー首相(労働党党首)を「支持」とした回答者の割合は前回と変わらず37%、「支持しない」は58%(1ポイント増)だった。人気の目安とされる支持率と不支持率の差は21ポイントと首相就任以来最も幅が開いた。
一方、ピーター・ダットン保守連合代表(自由党党首)の支持率は41%(1ポイント増)、不支持率は51%(変わらず)となり、その差は10ポイントまで縮小している。
次期連邦選挙は、既定により5月17日までの土曜日に投票が行われる。22年の前回連邦選挙で政権を奪回した労働党が敗北した場合、1期目で政権を失うのは1931年以来94年ぶり。戦後初めてのきわめて稀なケースとなる。
■ソース
Majority in mood for change after just one term of Labor(The Australian)