本命は3月9日公示、4月12日投票! オーストラリア連邦選挙

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WA州労働党政権の勝利追い風に連邦選挙戦突入か

 国民生活に追い風となるオーストラリア中銀の利下げ(18日)を好機ととらえ、アンソニー・アルバニージー首相は近く次期連邦選挙の早期実施を発表する見通しだ。焦点の日程は、3月9日公示(選挙令状の発令)、4月12日投票が本命と見られる。

 連邦選挙は、任期3年の下院の全議席と同6年の上院の約半数を同時に改選するのが通例だ。なお、法案が上院で2度否決された場合、首相が上院の全議席も解散する「両院解散同時選挙」もあるが、これは連邦発足以来7回、2000年以降1回しかなく、頻度が低い。

 投票は有権者の便宜上、慣例で土曜日に行われる。これに憲法の規定を照らせば、今回の選挙では投票日の最も遅い期限が5月17日となる。選挙期間は最低33日間と憲法で決められている。選挙令状の発令は慣例で日曜日となっている。

 これらの条件で投票日を絞り込めば、現時点では3月29日、4月5日、12日、19日、26日、5月3日、10日、17日のそれぞれ土曜日。8つの選択肢のうち、4月19日は4連休の2日目の「イースター・サタデー」、4月26日は戦没者追悼の祝日「アンザック・デイ」に当たるため候補から除外され、6つに絞られる。

 このうち、現地メディアで最も有力視されているのが4月12日。この日程だと、公示は最短で3月9日の日曜日となる。前日の8日は西オーストラリア(WA)州議会選挙の投票日。再選が確実視されている同州の労働党政権の勝利を追い風に、連邦選挙戦になだれ込むというシナリオだ。

 オーストラリアは日本と同じく立憲君主制と議院内閣制を採るため、連邦首相は国家元首でる英国王の代理人・連邦総督に選挙実施を要請する。これを受けて、連邦総督が選挙令状を発令する。連邦総督による選挙令状の発令は、天皇の国事行為である総選挙の公示にほぼ相当する。

■ソース

Federal election 2025: Anthony Albanese bats away early election speculation(news.com.au)

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