女子限定フライトの狙いとは? オーストラリアのカンタス航空

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ジェットスター・ジャパンの東京−福岡便も

カンタス・グループの女性スタッフたち(Photo: Qantas Group)

 オーストラリアの航空最大手カンタス・グループは3日、同日から8日にかけて、女性スタッフだけで50以上のフライトを運航すると発表した。女性の地位向上を目指す「世界女性デー」(8日)に向けて、ジェンダー平等の取り組みをアピールする。

 フルサービス・エアラインの「カンタス航空」をはじめ、地方路線に特化した「カンタス・リンク」、格安航空会社(LCC)の「ジェット・スター」の傘下3ブランドで、250人を超える女性スタッフが参加する。対象となるフライトでは、パイロットと客室乗務員だけではなく、整備士、地上職員、運航管理のスタッフも女性が務めるという。

 女性だけで運航するのは20路線以上。国内線が中心だが、カンタスが33.3%出資する「ジェットスター・ジャパン」の3日の成田−福岡便(GK515便)も対象となった。

 カンタスは声明で「次世代の女性にインスピレーションを与えるのが目的だ」としている。航空業は伝統的に男性中心で、現在もパイロットや整備士は女性が少ないため、女性や先住民のパイロット候補生への奨学金対象者を倍増したり、整備士養成コースを履修する女性を増やしたりする取り組みを進めている。

 カンタスは、自ら同性愛者であることをカミングアウトしたアラン・ジョイス前最高経営責任者(CEO)の下で、多様性を重んじる企業文化の熟成に努めた。2023年に引退したジョイス氏の後任には、バネッサ・ハドソン最高執行責任者(COO)が同社初の女性CEOに昇格している。

■ソース

QANTAS AND JETSTAR MARK INTERNATIONAL WOMEN’S DAY WITH MORE THAN 50 ALL-FEMALE OPERATED FLIGHTS(QANTAS News Room)

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