野党の政権復帰、「確信できる」45%、「確信できない」55%

調査会社「ニューズポール」が実施した最新の世論調査によると、選好票配分前の一次票の得票率に近い「各政党別支持率」は、労働党(議席数は下院77、上院25)が前回調査比1ポイント増の32%、保守連合(下院53、上院30)が1ポイント増の39%となり、いずれも変化は誤差の範囲内だった。
ハングパーラメントになれば議会運営の主導権を握ることになる少数勢力の支持率にも大きな変化はなかった。強硬左派の「グリーンズ」(下院4、上院11)は12%、移民受け入れ削減などを掲げる右派「ワンネーション」(下院0、上院2)は7%といずれも前回調査と同じだった。前回2022年連邦選挙で躍進した保守系環境保護派の無所属議員のグループ、いわゆる「ティールズ」を含む「その他」(下院13、上院4)は、2ポイント減の10%だった。
なお、連邦下院の各党の現有議席数は、上記グラフの通り。下院では、2大政党に有利で少数勢力に不利な「優先順位付連記投票制」を採用しているため、一次票の得票率がそのまま議席数に反映されるわけではない。
一方、リーダー別では、アンソニー・アルバニージー首相(労働党党首)への評価が、やや回復傾向にある。同首相の成果に対して「満足」と答えた人の割合は41%と前回調査と比べて4ポイント上昇。「不満足」は53%と5ポイント下落した。
ピーター・ダットン保守連合代表(自由党党首)に対しては、「満足」が39%(2ポイント下落)、「不満足」が53%(2ポイント上昇)となった。
リーダー別支持率のもう1つの指標である「どちらが首相にふさわしいか」の質問でも、アルバニージー氏が47%(2ポイント上昇)と、ダットン氏の38%(2ポイント下落)と差を広げた。
野党への信頼度は、男性や高齢者で高く、女性や若者で低い傾向が見られた。「ダットン代表の保守連合は、政権に就く準備ができているか」の問いでは、45%が「確信できる」、55%が「確信できない」と答えた。性別では、男性の51%、女性が「確信できる」と答えた。男性の49%、女性の61%が「確信できない」と回答した。年齢別では、年齢が高くなるほど「確信できる」と答えた人の割合が多かった。
■ソース
PM lifts but ALP, Libs hung out dry(The Australian)