日豪中銀、「為替スワップ取極」延長
中央銀行の豪準備銀(RBA)と日銀は17日、緊急時に豪ドルと円を相互に融通する協定「為替スワップ取極」を2028年3月17日まで延長すると発表した。
引き出し限度額は従来と同じくRBAが1兆6,000億円、日銀が200億豪ドル。通貨危機などの事態に備え、両国の金融システムの安定化を図る。
日銀は声明で「本邦金融機関の豪ドルの資金決済に不測の事態が生じ、わが国金融システムの安定確保のために必要と判断する場合には、本スワップ取極を活用して、豪ドルの流動性供給を行う方針である」と指摘した。逆に豪州の金融機関の円決済が困難となったケースでも、RBAが同協定を通して円の供給を図る。
RBAと日銀は2016年に同協定を締結した。期間は3年間。19年、22年にも更新していた。
日銀は米国、カナダ、英国、欧州、スイス、中国、シンガポールなどの中央銀行と同様の協定を結んでいる。
■ソース
Renewal of Bilateral Local Currency Swap Agreement with Bank of Japan(Reserve Bank of Australia)