与党労働党、単独過半数も視野に!?

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世論調査でリード広げる

 5月3日投票のオーストラリア連邦選挙は、選挙戦2週目に入り、与党労働党(中道左派)がやや有利に駒を進めている。当初、二大政党がいずれも下院で過半数に届かないハング・パーラメント(少数政権、少数与党)になると見られていたが、最新の世論調査では労働党がリードを広げ、単独過半数を獲得する可能性が浮上している。

 7日付の全国紙「オーストラリアン」が掲載したニューズポールの世論調査(3月31日〜4月4日実施=サンプル1,250人)によると、選好票配分後の実際の選挙結果に近い二大政党別支持率は労働党が前回調査(3月26日〜29日実施)から1ポイント上昇して52%、保守連合(自由党、国民党=中道右派)が1ポイント下落して48%となった。

 一次得票率に近い各政党別支持率では、労働党が33%(前回と同じ)、保守連合が36%(1ポイント下落)、左派「グリーンズ」(緑の党)が12%(前回と同じ)、右派「ワン・ネーション」が7%(1ポイント上昇)、環境保護派の保守系無所属議員のグループ「ティール」を含む「その他」は12%(前回と同じ)だった。

 今回の調査結果についてオーストラリアンは「労働党が1議席差で過半数を獲得して政権を奪回した2022年の連邦選挙とよく似てきた」と指摘。現時点の情勢が投票日も再現された場合、与党がわずかな議席差ながら単独過半数を制する可能性があるとの分析を示した。

 ただ、いわゆる「トランプ関税」の発表を受け、景気の先行きには急速に暗雲が立ち込めている。選挙戦への影響が注目される。

■ソース

Labor out to 52-48 lead a week into campaign(The Australian)

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