オーストラリアから訪日客、コロナ禍前の約2倍の水準に

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2月は前年同月比35%増の9万7,000人

 オーストラリア統計局(ABS)が11日発表した出入国者数統計によると、2月に同国から日本を訪れた「短期渡航居住者帰国者数」(訪日客数)は9万7,290人と前年の同じ月と比べて34.7%増加し、2月としては過去最高を記録した。コロナ禍前の2019年2月と比較すると94.1%増と2倍近い。

 年末年始の休暇とスキーシーズンが重なる1月は、13万6,020人(前年比22.7%増)と単月で過去最高を記録していた。オフシーズンとなった2月も、訪日需要はコロナ禍前を大幅に上回る高水準で推移している。

 渡航先の国・地域別で見ると、隣国のニュージーランド、インドネシアに次いで、日本は3番目に多かった。渡航先上位の国・地域は、オーストラリアへの移住者が多いことから里帰り需要も大きいが、移住者が相対的に少ない日本は、純粋な観光旅行目的では最も人気が高い渡航先の1つとなっている。

 一方、トップクラスの人気があった米国は、コロナ禍前の水準を大幅に下回ったまま回復が遅れている。米国旅行はインフレと豪ドル安で割高感が高まっている。

■ソース

Overseas Arrivals and Departures, Australia(ABS)

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