戦略爆撃機の派遣想定か

英軍事専門誌「ジェーン・ディフェンス・ウィークリー」(電子版)は14日、インドネシア政府関係者の話として、ロシアが空軍機のインドネシア駐留を同国政府に要請したと報じた。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が今年2月、インドネシアのシャフリ・シャムスディン国防相との会談後に計画を提示したという。
同誌によると、ロシアは複数の空軍機をインドネシア東部パプア州にあるマヌフア空軍基地(フランス・カイシイエポ国際空港と滑走路共用)に駐留させたい意向だ。機体はロシアの長距離戦略爆撃機「ツポレフ95」(Tu-95)が想定されるとしている。
全国紙「オーストラリアン」によると、オーストラリアのリチャード・マールズ連邦副首相兼国防相は15日、インドネシアのシャフリ・シャムスディン国防相が報道内容について「まったく事実ではない」と明確に否定したことを明らかにした。
一方、最大野党・保守連合(自由党、国民党)のピーター・ダットン代表(自由党党首)は、アンソニー・アルバニージー首相が報じられた内容を事前に知らなかったのなら、「破局的な失策だ」と批判した。その上でダットン代表は「我が国の北側の短距離圏内にあるインドネシアにロシアが(軍事的)資産を持つことは大問題だ」と指摘した。
■ソース
Indonesia mulls options after Russia seeks access to air force base(Janes)
Russia’s base instinct: shadow of Putin hangs over election campaign(The Australian)