就業者数は3万2,200人増

オーストラリア統計局(ABS)が17日発表した雇用統計によると、3月の失業率は4.1%(季節調整済み)と2月の4.0%(発表時は4.1%だったが下方修正)から上昇した。市場予測の4.2%は下回った。
就業者数は3万2,200人増と、2月の減少から回復したものの、市場予測の4万人に届かなかった。失業者数は3,000人増加した。過去1年間に就業者数の伸びは30万8,000人と2.2%増加した。ABSによると、コロナ禍前20年間の平均値2.0%を少し上回るペースだという。
就業者数が増えたにもかかわらず、総就業時間は0.3%減と2カ月連続でマイナスとなった。ABS雇用統計部門の責任者であるショーン・クリック氏は声明で「ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州でのサイクロンなどの悪天候の影響で、就業時間が減った人が通常より多かった」と指摘した。
オーストラリアの失業率は2023年6月に3.5%で底を打った後、緩やかに上昇していたが、24年以降は3.9%〜4.1%の範囲で平坦に推移している。中央銀行の豪準備銀(RBA)は今回の景気サイクルでの失業率は最大4.2%でピークアウトすると予測している。
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