やっと救世主が現れた!? 破たんしたオーストラリア3位の航空会社に

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米投資会社が救済表明 連邦政府も歓迎

アウトバックの移動に欠かせないレックス・エアラインの小型機「サーブ340B」(Photo: Wikipedia)

 2024年に経営破たんしたオーストラリア国内航空業界3位(当時)の「レックス・エアライン」をめぐり、米航空投資会社「エアT」は20日、レックスの管財人との間で「売却・事業再建実行合意書」の手続きに入ったと発表した。管財人らの合意が得られれば、年内にレックスの取得を完了を目指すとしている。

 レックスは24年7月、約5億豪ドル(約500億円)の負債を抱えて破たんした。同社は小型機によるきめ細かい地方路線ネットワークを持つ。ところが、中型機を導入してシドニーやメルボルンなど大都市間のドル箱路線に進出したことが失敗し、採算が悪化していた。

 破たん直後に大都市間路線は休止したが、地方路線の運航は継続している。遠隔地の経済や生活に欠かせないことから、連邦政府は運航資金を貸し出し、未払いの給与を負担するなど手厚い財政支援を行った。これとともに売却先を模索する一方、政府は今年2月、買い手が現れない場合は国有化も辞さない考えを示していた。

 今回のエアTの発表について、キャサリン・キング連邦インフラ・交通・地域開発・地方政府相は21日、声明で次のように述べた。

「オーストラリア連邦政府は発表を歓迎する。レックスが任意管理手続き(管理人の下での暫定的な事業継続)から脱するために前向きな第一歩だ。レックスが運航を継続し、地域社会にとって不可欠な航空網を維持することにつながる」

 連邦政府はレックス再建策についてエアT側とも協議を始めているという。

■ソース

Air T, Inc. Enters into Agreement with Regional Express Holdings Limited, Press Release(Air T, Inc.)Statement on Air T intention to purchase Rex(The Hon Catherine King MP)

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