みんな買い物しすぎじゃない? 豪個人消費、2年ぶり高水準 利上げ観測強まる

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大型イベントやブラックフライデー好調

 オーストラリア統計局(ABS)が12日発表した2025年11月の家計支出(個人消費)指数(名目、季節調整済み)は、前月比で1.0%上昇した。前年同月比では6.3%上昇となり、23年9月以来約2年ぶりの高い伸びを記録した。10月の前月比1.4%上昇に続き、2カ月連続で堅調な数字となった。インフレ圧力がくすぶる中、オーストラリアの国内総生産(GDP)の過半を占める個人消費の力強さが改めて浮き彫りとなった。

 サービス分野の消費が、全体の押し上げに大きく寄与した。ABSによると、サービス支出は前月比1.2%上昇した。音楽コンサートやスポーツの試合などの大規模イベントが相次いだことが要因だ。これらに関連してケータリングや交通、娯楽・文化の支出が活発だった。特に娯楽・文化は前年同月比で8.6%増と、全カテゴリーの中で際立った伸びを見せた。

 モノの消費も、近年前倒し傾向が強い年末商戦がけん引した。ABSによると、モノの支出は前月比0.9%上昇した。11月下旬のブラックフライデーの値引きセールが好調で、消費者は財布の紐を緩めた。品目別では、家具・家庭用機器(前月比2.2%増)や服飾・靴(同2.0%増)のほか、家電製品などの購入が旺盛だった。9カテゴリー中、8つで支出が増加しており、消費の裾野が広いことも明らかになっている。

 今回のデータで特筆すべきは、「裁量的支出」(贅沢品や非日常的なサービスへの支出)が好調だった点だ。公共放送ABC(電子版)が引用したエコノミストの分析によると、裁量的支出の加速は実質GDPの押し上げ要因となる。ただ、消費の過熱はインフレ沈静化を遅らせるリスクもはらんでおり、経済が適度なスピードを超えて加速しているとの見方も強まっている。

 このため、強い個人消費データを受けて、中央銀行の豪準備銀行(RBA)が、26年上期に利上げに踏み切るとの観測が強まっている。RBAは昨年3回利下げを行い、政策金利を3.6%まで引き下げた。ロイター通信によると、市場関係者からは「家計消費の強さは否定できず、RBAにとって警戒信号になる」との声が出ている。

■ソース

Household spending remains strong in November(Australian Bureau of Statistics)

Monthly household spending indicator, November 2025(Australian Bureau of Statistics)

Household spending surges – Business news live updates(ABC News)

Australia household spending growth solid in November, boosting economy(Reuters)

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