牛のゲップやおならに含まれるメタン、海藻のエサで減らせるって本当なの? 温室効果は二酸化炭素の29倍!

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脱炭素に向け、豪スーパー「ウールワース」が実証実験

牧草飼育牛に海藻を混ぜた飼料を食べさせ、メタンの排出削減効果を確かめる(Photo: Woolworths Group)

 オーストラリアのスーパー最大手「ウールワース・グループ」はこのほど、家畜のメタン(CH4)を削減できるという海藻「カギケノリ」(Asparagopsis)の飼料添加物「シーフィード(SeaFeed)」の実証実験を開始すると発表した。商品を開発した地元ベンチャー「シー・フォレスト」など3社と共同で数年間、大規模な商業的なテスト運用を行い、温室効果ガス削減効果を調べる。

 同添加物は、タスマニア産カギケノリに含まれる成分を活用している。これまでの研究では、牛のゲップや屁などから出るメタンガスを最大80%削減できることが証明された。メタンの温室効果は二酸化炭素の約29倍と非常に高い。このため、畜産業が盛んなオーストラリアでは、メタン削減はカーボン・ニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)実現に向けた最重要課題の一つとなっている。

 実証実験は、東部ニューサウスウェールズ州の牧場で実施する。広大な敷地で放牧される牛に、飲み水や飼料に添加物を混ぜて効率的に投与する技術を検証する。環境負荷の低減だけでなく、牛の体重増加や飼料効率といった生産性向上のメリットについても詳しく調査する。

 ウールワースの食肉部門責任者、ジャスティン・ノーラン氏は「顧客に最高の牛肉を届けながら、供給網の排出量削減を両立させる革新的な試みだ」と強調した。実証実験の結果は、独立機関が国際基準の下で検証する。海藻添加物の将来的な普及を視野に、科学的根拠に基づいた商業モデルの構築を急ぐ。

◼️ソース

Australian beef industry collaboration launches methane reduction trial with nature-based supplement(Woolworths Group)

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